君に溺れた
叔父さんは学校は続けていいって言ってたけど、実際は無理だった。

叔父さんは仕事をするって言ってたけど違った。

毎日ギャンブルで借金があった。

叔父さんは母が私に残してくれた財産をすべてギャンブルでできた借金返済に当てようとしていた。

私はどうしたらいいんだろう。

このままじゃ全部叔父さんの思い通りになっちゃう。

お母さん・・・。

私、どうしたらいい?

お母さんがいるときは、こんな風に将来のこと考えたりしなかった。

だって当たり前のように高校に通えて、生活が出来ていた。

私はどうしたいの?

考えなきゃ。

自分のことだもん。

まずはお母さんが残してくれたものを守らなきゃ。

どうやって守る?

あっ。

そうだ。

一ノ瀬さんに相談してみよう。

今、私の周りにいる大人で頼れる人。

なんでもする。

なんだってしなきゃ。

よしっ。


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