君に溺れた
「ただいま。」

「おかえりなさい。」

「うん。今日のご飯何?」

「今日は大地さんの好きなオムライスです。」

「おー嬉しいな。」

「今準備しますね。」

「先にシャワー浴びてくる。」


大地さんが、浴室に向かう。

私はそのあとを追う。

「大地さん、一緒に入ってもいいですか?」

「え?あっ。いいけど、急にどうした?」

「体、私が洗います。」

「あぁ、真凛が洗ってくれるなんて初めてで嬉しいよ。俺もたっぷりお礼しなきゃな。」

大地さんは意地悪っぽく笑ってキスした。

私は精一杯キスに応える。

スポンジを泡立てて体を洗っていく。

反応して堅くしている大地さんのものも丁寧に包む。

「っ。真凛、今日はやけにサービスしてくれるな。っ。もう大丈夫だ。」

泡がついたまま、体を重ねた。

浴室に響く自分の淫らな声。

大地さん、どうか私のことを忘れないで。

全身が濡れていたので、大地さんに涙を見られなくてよかった。

「大地さん、お願い聞いてくれますか?」

「ん?何?真凛の頼みなら何でも聞くよ。」

「明日、○○ホテルのレストランに行きたいです。」

「レストラン?食事するのか?」

「はい、とってもおいしいって聞いたので。」

「わかった。午前中に少し仕事があるから、直接待ち合わせしよう。」

「はい。」

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