君に溺れた
守りたいもの
今思えば、真凛の様子はおかしかった。
真凛が俺におねだりをすることなんて今までなかったし、ここ最近の真凛はやたらと笑っていた。
俺はそのときはわからなかった。
ただ、俺に心を開いてワガママを言ってくれるようになった。
それが単に嬉しかったんだ。
だから、気づかなかった。
真凛が辛い時こそ笑っていることに。
笑顔の奥に涙を溜め込んでいたことに、俺が気づけていれば、きっと彼女はまだ、俺の腕の中にいたはずだ。
17歳の君に完全に溺れていた。
真凛、今どこにいる?
これだけはわかっててほしい。
俺は君を守りたかったんだ。
何でも、その小さな体に背負い込もうとする君を、守りたかった。
それだけだった。
真凛が俺におねだりをすることなんて今までなかったし、ここ最近の真凛はやたらと笑っていた。
俺はそのときはわからなかった。
ただ、俺に心を開いてワガママを言ってくれるようになった。
それが単に嬉しかったんだ。
だから、気づかなかった。
真凛が辛い時こそ笑っていることに。
笑顔の奥に涙を溜め込んでいたことに、俺が気づけていれば、きっと彼女はまだ、俺の腕の中にいたはずだ。
17歳の君に完全に溺れていた。
真凛、今どこにいる?
これだけはわかっててほしい。
俺は君を守りたかったんだ。
何でも、その小さな体に背負い込もうとする君を、守りたかった。
それだけだった。