君に溺れた
「よぉーみんな元気か?今日はありがとうな。」

「栗田が結婚して所帯を持つ決意の日だ。来ない訳にはいかないさ。なぁ?大地。」

「あぁ、そうだな。」

「なんだよ、和島も大地も俺が若いナースをゲットしたからって妬くなよ。」

「はっ、それはない。」

「ふんっ。女の子は若いにこしたことない。肌もピチピチ、俺のことを尊敬して尽くしてくれる。最高だぞ。」

「俺たちに威張れないからって奥さんを困らせるなよ。」

「わかってるよ。それより、今日の披露宴は期待してろよ。特に大地!!うちの病院のナンバー1のナースをお前と一緒の席にしたから!きっと度肝抜くぞ‼」

「はいはい。そういう配慮はいらないから。」

「なんだよ。冷たい反応だな。」

「おい、新郎がいつまでもこんなところにいていいのか?」

「あ?あぁ、もう行くよ。じゃあ大地!!楽しみにしてろよ。」

「あーはいはい。」

「お前!あとで俺に感謝することになるからな!」

「ふっ。あいつは36になっても変わらないな。」

「そうだな。あいつもそうだけど、俺も変わらないよ。」

「・・・大地、お前・・・」

「6年も待ってる。そろそろ諦めないといけないな。」

「・・・」

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