君に溺れた
俺が友人と別れて家に帰るとマンションの前でうずくまって真凛が待っていた。

「真凛!?何で?」

「大地さん。私、」

「こんなに体が冷たくなってる。いつから待っていたんだ!?」

「20時から。」

2時間もここにいたのか!?

「どうして連絡しないんだ!?」

「ごめんなさい。」

俺は真凛を連れてマンションに入る。

すぐにお湯を沸かして体を温めるよう浴室に誘導した。

「大地さん、行かないで。」

「真凛。」

「体に佐藤先生の感触が残ってて辛いの。消してほしい。」

「真凛。そんなこと言われたら優しくできないよ。俺は嫉妬深いんだ。出来れば家の中にお前を閉じ込めておきたい。他の男が真凛を見るのは耐えられない。」

おれは真凛とそのまま浴室に入る。

二人で服を着たまま浴槽に入る。

激しく体を求め合う。

真凛を壊してしまうんじゃないかと思うぐらい。

真凛は必死に答えてくれる。

「真凛ごめん。ここでいい?もう我慢できない。」

「我慢しないで。大地さんの下さい。」



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