君に溺れた
大地さんは腹部を刺され、内臓まで損傷を受けていたので、開腹手術が行われた。

私はひたすら大地さんの無事を祈った。

3時間後、手術が終わり、佐藤先生から手術が成功したことを聞いて私は佐藤先生の手を握って泣いてしまった。

「佐藤先生、大地さんに何かあったら私、生きられない。6年間ずっと離れてたけど、また再会することができて、今度は絶対離れないって決めてたんです。佐藤先生、私大地さんを愛してます。先生の気持ち、嬉しいけどごめんなさい。」

「・・・わかった。もうすぐ麻酔から覚める。行ってやれ。」

「先生ありがとう。」

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