君に溺れた
俺は次の日、朝から授業があったから起きてキッチンに行くと、親父がいつものように、新聞を片手にコーヒーを飲んでいる。

「今日は早いな。」

「授業があるから。」

「そうか。大学はどうだ?」

「別に。」

「遊び歩いてばかりいないで、ボランティアとか海外に出るのも良い経験になる。」

「・・・」

「聞いてるのか?」

「聞いてるよ。」

「どうした?今日は機嫌が悪いな。」

「そんなことないよ。」

俺はそのままキッチンを出て学校に向かった。

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