春恋。
それなのに、私が病気にかかってから、
高校で生きてる可能性は低いと言われてからは、あれほど明るかった家庭は嘘のようにどんどんと、暗くなってしまった。
6歳だった私は病気のことなんか全く分からなくて、うたを歌ったりして
笑かせてあげることしか出来なかった。

少しずつ明るさを取り戻してきたけれど、
高校に入ってから “ 病気 ” のせいで
9年前見たいに無邪気に接することができなくなってしまった。

ううん、病気のせいじゃない。
ただ、私が弱いから。
逃げてることを全部 “ 病気 ” に押し付けてるだけ
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