君の見る世界は僕の見る世界とだいぶ違うみたい
4本刺さってることに気づき朔の家族を指しているのではないかと一葵は察した。
「本当に何なだろ。怖っ!!」
一葵は朔をチラッと見て自分の家族のことだとは気づいていないことに安心して
花瓶を持って台所に移動し
花瓶の中の水を入れ替えた。
「きっと、このアパートのどっかに住んどる恋しとる子やろ。」

水を入れ替えた花瓶を
台所の太陽の光がはいる出窓に飾った。
花はイキイキと綺麗な色に輝く。
「この花はウシノシタグサやな。
これの花言葉は真実。
なんか伝えたかったやろ。」
「さすが花屋の息子さーん。」
昨日の白い服を着た彼女ではないかと一葵はうたがったがそれを口にはしなかった。

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