私に1番近いキミ。
1.最悪な出会い
平日の夜。長い1日を終えて家でまったりする貴重な時間。
それなのに__
テレテテテテンッ~♪
「……。」
テレテテテンッ~♪
さっきから鳴り止むことのない着信音。
テレテテテンッ~♪
「あーーーもう!!わかった出ればいいんでしょ出れば!!!」
半ばヤケになって通話ボタンをタップしスマホを耳に当てる。
『あ、やっとでたな!お前シカトしようとしてたろ!!』
「何?ご要件をどうぞ。手短に。3文以内に。」
『君の大好きな結ちゃんでっす♡
どーせ暇してんだろーなって思って話し相手になってやろうと電話しましたっ!
嬉しいでしょ~夢月ちゃ…』
ブツッ!!
ツー、ツー。
あ、ムカついて条件反射で切っちゃった。
「ま、いいか。雪生だし。」
電話の主は同じ高校に通う同級生。
雪生 結。