私に1番近いキミ。



美詞と話す時も、雪生の話題はタブー。出すとわかりやすく不機嫌になる。



「夜は雪生限定で教えてあげてんでしょ。

これ以上はじぶんでやれ!そもそも普通勉強って自分でやるんだかんね??」


『えー、それは無理かな!』


何誇らしげにゆってんだよ、アホ。。。


「てゆーか、いくら私を頼ってきたところでだな?

専門教科はどうしようもないんだぞ?」


これはほんと考査期間のたびに思う。


機械科の内容なんて誰が知るんじゃボケ!



『そこは…まぁうん。ちゃんと自力でやるけどひとりで勉強すんのさびしーじゃん?

付き合ってよ~、、ね?』



くっ、こいつ。


私が雪生の扱いに慣れたのと同様に、雪生もまた私の扱いをしっかり理解してる。



突き放すのが本人の為ってわかってても、いざお願いされると甘やかしちゃうのが私の悪い所。


そこにぐいぐいつけこんでくる雪生。



完全なる悪循環だよ…。




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