私に1番近いキミ。
結局、雪生っていう認めたくはないけど救世主が現れてくれたおかげで教室に入ることが出来た。
素直に同じ受験教室でよかった!
「夢月何番?」
「ん。」
指定された席を確認してくれてる雪生にスッと受験票をみせる。
「んー、あ。ここだわ。
やば俺の隣じゃーん運命感じちゃう…って痛!」
やかましい雪生に軽くチョップを入れて自分の席につく。
さらっと気配りとかしてくれるけど、余計な一言が台無し。ほんと残念なヤツ(笑)
そして極力この場では目立ちたくないから雪生のノリに普段のテンションで乗っかっていったらダメだ。
平穏な学校生活を守るために!!
すぐさまカバンから勉強道具を取り出して、1人もくもくと不安な箇所の確認に勤しむ。
お~結構いい感じじゃね?これ!
自己採点でもさっきから当たるわ当たるわ。
思ったよりスイスイ進んでいくページ。
でも、ある問題で手が止まった。
え、これ…なんだっけ!!
「ねぇ、ゆぅ…」
癪だけど隣の奴に聞けばいいやーん!って思って雪生に声をかけようとした。
けど、、、雪生の周りには人。
人。
人。
…そういえば、こいつそういう位置だった。