君と僕の約束
運命
「おはよう夏葉。」
「おはよう。」
私たちは久しぶりに学校に来た。
修行などであまり出席日数を確保出来ていない。
だが運がいいことに私たちのクラスは全員宵妖退治師だ。
お互い仕事をわかった上で学校生活を送っている。
「どうだった初陣。」
「少しぼやっとしちゃったけど何とかなったよ。」
「また夏凪翔に助けてもらったんでしょ。」
今私と話しているのは同じ村の幼なじみの五十実美夜(いがらみみや)だ。
美夜は昔から素質があり、今では1人で仕事を任されることも多くなった。
「まぁ2人で戦えるなんていい事じゃん。」
そう言って会話に入ってきたのはもう1人の幼なじみ那沙礼賢迅(なざれけんしん)だった。
「なんで?」
「還力の消費を減らせるじゃん。」
「そうだね。」
私たちは4人は村でも有名な宵妖退治師の4家で、私以外は小さい頃から覚醒している。
昔は覚醒していない自分を情けなく思っていたが、戦えるようになった今、私は自分の力を誇りに思っている。