君と僕の約束
「それでもやらなくちゃいけない。」
急に背後から声がした。
振り向くとそこには賢迅と美夜がいた。
「誰かが死ぬんだぞ?」
「俺たちがやらなければいつか大勢が死ぬ。」
賢迅が言っていることはもっともだった。
「夏凪翔君。私だって誰も失いたくない。でもそれで大勢の人が死ぬのは嫌だ。」
美夜は普段は誰かに意見を言ったりしない子だが、今日はやけに意見を述べていた。
「大丈夫!私たちならきっと誰もいなくならない方法を見つけられるよ。」
私はその場の雰囲気を変えたいあまりおかしなことを口走ってしまった。
「そうだな...」
以外にも口を開いたのは夏凪翔だった。
そのまま私たちは気まずいままそれぞれの家に帰った。