君と僕の約束
地面に穴が開くと、夏凪翔は数珠を握り構えた。
「宵妖還闇(しょうようかんあん)!!」
大きな穴に宵妖が吸い込まれると、穴も一緒に消える。
これが私たち宵妖退治師の仕事だ。
「なに戦いの最中にぼぅーとしてるんだ。」
「ごめん。」
「そんなんだと命落としかねないぞ。」
「ごめん助けてくれてありがとう。」
「ん。」
私と夏凪翔は今回一緒に宵妖退治をすることになった。
本家から私が1人前になるまでという命令なので仕方がないが、夏凪翔とやるのは悪くないと思っている。