放課後ニヒリスト

パソコンを開けば、今日も両親からのメールが着ている。



私は気力でそれを読んだけど、とうてい返す気分にはなれなかった。


コンビニ弁当をつついて、お風呂に入って、昨日の続きのDVDを見て。




適当にテレビをつけて勉強をして、私は空っぽになっていた。





どうしたんだろ。





急にむなしくなって、私の中は何もないみたいで、それを埋めるものも見つからない。






アンニュイ。






何を思って私はそう呟くのだろう。










倦怠感(けんたいかん)に満ち溢れた毎日。

それをまるで色の濃いクレヨンかなにかで塗りつぶすように、私は6人の男子生徒と馬鹿騒ぎをする。




他のクラスメートも、先輩も、興味ない。


















皆、何かが足りなかった。



私も、ユウも、ケイ先輩も、アキラ先輩も、イツキ先輩も、レン先輩も、リョータ先輩も。





足りないものを求めて、私たちは馴れ合う。






傷を舐めあって、一緒にいて、それで満たされる、弱い心の持ち主だから。













泣きたい時に泣かないで、その傷を溜め込んであとで爆発して、元に戻れなくなる。













子供だから、間違ってばかり。











その私を矯正するはずの両親は、今やトリコロールの元で寝ているのだろうか。
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