放課後ニヒリスト














・・・神様なんて、いるのだろうか。












いるのならなぜ、不公平な世界を作り上げたんだろうか。









親がいない。



食べ物が食べれない。



愛情を知らずに育てられる。



五体不満足。



大切なものを奪う。



そして精神崩壊。









神様なんて、いないんじゃいの?






教会で毎日お祈りをさせられていた私が言うのもおかしいけど、いや、だからこそ、神様を否定してしまうのかもしれない。







じゃあ誰が世界を作ったのだろうか。




地球が生まれて、人間が生まれて、知能が発達し・・・そこだ。





人間こそが、世界という時限爆弾を作ったんだ。






何を思って、人間は、いずれ崩壊してしまう、脆(もろ)い石ころを作ったのだろう。





支配?権力?金?・・・








くだらないものばかりに溢れた、大人の世界。








それをまるで濃く溶いた墨か何かで染めあげるように、私はこの世を全面否定した。
< 40 / 40 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop