放課後ニヒリスト
・・・神様なんて、いるのだろうか。
いるのならなぜ、不公平な世界を作り上げたんだろうか。
親がいない。
食べ物が食べれない。
愛情を知らずに育てられる。
五体不満足。
大切なものを奪う。
そして精神崩壊。
神様なんて、いないんじゃいの?
教会で毎日お祈りをさせられていた私が言うのもおかしいけど、いや、だからこそ、神様を否定してしまうのかもしれない。
じゃあ誰が世界を作ったのだろうか。
地球が生まれて、人間が生まれて、知能が発達し・・・そこだ。
人間こそが、世界という時限爆弾を作ったんだ。
何を思って、人間は、いずれ崩壊してしまう、脆(もろ)い石ころを作ったのだろう。
支配?権力?金?・・・
くだらないものばかりに溢れた、大人の世界。
それをまるで濃く溶いた墨か何かで染めあげるように、私はこの世を全面否定した。