怖い話【短編集】
ロボット
私は橘さつき。高校二年生。はっきり言ってみんなからモテる。だからこそ、みんなの様になりたくなかった。





ロボットなんてまっぴらだ。






みんなは口を揃えて言うんだ。


『ロボットには感情は無い。痛くもない。悲しい事もない。死ぬ事もない。ただ永遠に毎日を過ごすだけ。それこそが幸せだ。』



ロボットになってこの顔とサヨナラしちゃうの?嫌だ。絶対に嫌だ。



そう思ったから私はみんなの輪から外れた。これで終わるんだって思いながら。







でも現実は甘くない。ロボット達は暴力をしてきて『ロボットになれ』の一点張り。



「どうして?!感情なんて無いはずでしょ!」

でもみんなはやめない。なにも聞こえてないの…?

「……!!!」

そこで察した。






操られてるんだ。







だからロボットなんて嫌なんだ。








ある日。





ニュースを見て気がついた。



私以外、ロボットだってこと。






これで私はひとりぼっち。




悲しいなんて思わない。


だってみんな一緒の性格になっちゃうもん。



ただ、ロボットに暴力をされ、同じ毎日を過ごしている。










「………あ…れ?」





気づいた時は遅かった。



『これじゃまるでロボットみたいーー…』
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