LOVE物語2
ーside尊ー
食材を冷蔵庫の中に入れながら、ずっと気になっていたことを遥香に聞いてみた。
「遥香、見つけたいことって何だったの?」
それは、遥香の模試の結果を見てもっと上の大学に行ったほうがいいと思って詳しく遥香に気持ちを聞いてみた。
その時に、遥香は真剣な瞳で
「尊と同じ大学で、医者を目指しながら見つけたいことがあるの。」
そう俺に話した。
だから、遥香の受験を応援した。
合格したら、聞いてみようってずっと思っていた。
「んー、まだ言えないかな。」
「そっか。見つかるといいな。」
「うん。私は、見つかる気がする。」
「きっと見つかるよ。」
俺の言葉に笑顔を向けてきた遥香。
この笑顔を見れると嬉しくなる。
よし!
気合を入れてハンバーグを作ろう。
「遥香、今日は手伝わなくていいからソファーでゆっくりしてな。買い物して疲れたでしょ?」
「大丈夫だよ。」
「分かった。辛くなったら休むんだよ?」
「尊、心配しすぎ。」
「元気ならいいんだ。」
「ねぇ、尊?」
「ん?」
「私、尊と一緒にいてもいいのかな?」
え?
遥香は隣でうつむきながら包丁で野菜を切っている。
俺は遥香の手を止めさせた。
「ちょっと、ソファー座ろう?」
「うん…。」
遥香をソファーに座らせてから、隣に腰を下ろした。
「遥香?遥香の素直の気持ちを教えて。」
「私、尊を幸せにできない。むしろ、尊の自由を奪うだけだと思う。熱出しやすいし、喘息だってあるんだよ?そんなの、尊が大変なだけじゃん。」
「ちょっと、こっち向いて。」
俯く遥香の顔を上げた。
俯いてたら自分の気持ちが分からなくなる。
「尊、それでも私は尊のそばにいたい。」
遥香の涙を拭った。
「その気持ちがあれば俺は十分だよ。喘息があるからとか、体が弱いからとかそんなこと気にしなくていいよ。喘息を持ってることを、マイナスに捉えないで。それを理由で、自分の気持ちに嘘はつかないで。」
「尊…」
次から次へと流れてくる遥香の涙を親指で拭って、遥香の頭を自分の胸に抱き寄せた。
「尊…大好き。」
初めて聞いた遥香からの大好き。
高鳴る心臓の鼓動が胸を苦しめる。
遥香の口からそんな言葉が聞けるなんて。
「俺は愛してるよ。」
「尊?これからもそばにいてね?」
「当たり前だろ。前にも言ったけど、俺は遥香のいない人生なんて考えられない。」
「私も…だよ。」
「それからさ、遥香は遥香のままでいいんだよ?自分を偽ったりしなくていいから。俺は、遥香にありのままの自分でいてほしいんだ。」
「うん…。」
遥香が落ち着くまでずっと抱きしめていると、規則正しい呼吸が聞こえてきた。
遥香から体を少しだけ離すと遥香は眠っていた。
泣き疲れたんだな。
遥香をソファーに寝かせて毛布をかけた。
遥香がこんなに俺のことを思ってくれていたことがわかって嬉しかった。
ちゃんと話し合えてよかったかもな。
これを機に、遥香がもう喘息の発作を気にしなくなればいいんだけど…。
発作を起こす度に遥香は謝る。
何も悪いことなんてしてないのにな。
体調が悪いことを、ちゃんと言ってくれた方が俺は安心できる。
むしろ、体調が悪いことを隠されると対応が遅れるから、遥香を苦しめてしまう。
そうなる前に、遥香の異変に気付かないといけない。
遥香の場合は、隠そうとしてもすぐ分かることが多いけど。
よし!
ハンバーグ作るか。
今までに、食べたことのないくらい美味しいハンバーグにしてやる。
ちゃんと愛情こもってるからな。遥香。
食材を冷蔵庫の中に入れながら、ずっと気になっていたことを遥香に聞いてみた。
「遥香、見つけたいことって何だったの?」
それは、遥香の模試の結果を見てもっと上の大学に行ったほうがいいと思って詳しく遥香に気持ちを聞いてみた。
その時に、遥香は真剣な瞳で
「尊と同じ大学で、医者を目指しながら見つけたいことがあるの。」
そう俺に話した。
だから、遥香の受験を応援した。
合格したら、聞いてみようってずっと思っていた。
「んー、まだ言えないかな。」
「そっか。見つかるといいな。」
「うん。私は、見つかる気がする。」
「きっと見つかるよ。」
俺の言葉に笑顔を向けてきた遥香。
この笑顔を見れると嬉しくなる。
よし!
気合を入れてハンバーグを作ろう。
「遥香、今日は手伝わなくていいからソファーでゆっくりしてな。買い物して疲れたでしょ?」
「大丈夫だよ。」
「分かった。辛くなったら休むんだよ?」
「尊、心配しすぎ。」
「元気ならいいんだ。」
「ねぇ、尊?」
「ん?」
「私、尊と一緒にいてもいいのかな?」
え?
遥香は隣でうつむきながら包丁で野菜を切っている。
俺は遥香の手を止めさせた。
「ちょっと、ソファー座ろう?」
「うん…。」
遥香をソファーに座らせてから、隣に腰を下ろした。
「遥香?遥香の素直の気持ちを教えて。」
「私、尊を幸せにできない。むしろ、尊の自由を奪うだけだと思う。熱出しやすいし、喘息だってあるんだよ?そんなの、尊が大変なだけじゃん。」
「ちょっと、こっち向いて。」
俯く遥香の顔を上げた。
俯いてたら自分の気持ちが分からなくなる。
「尊、それでも私は尊のそばにいたい。」
遥香の涙を拭った。
「その気持ちがあれば俺は十分だよ。喘息があるからとか、体が弱いからとかそんなこと気にしなくていいよ。喘息を持ってることを、マイナスに捉えないで。それを理由で、自分の気持ちに嘘はつかないで。」
「尊…」
次から次へと流れてくる遥香の涙を親指で拭って、遥香の頭を自分の胸に抱き寄せた。
「尊…大好き。」
初めて聞いた遥香からの大好き。
高鳴る心臓の鼓動が胸を苦しめる。
遥香の口からそんな言葉が聞けるなんて。
「俺は愛してるよ。」
「尊?これからもそばにいてね?」
「当たり前だろ。前にも言ったけど、俺は遥香のいない人生なんて考えられない。」
「私も…だよ。」
「それからさ、遥香は遥香のままでいいんだよ?自分を偽ったりしなくていいから。俺は、遥香にありのままの自分でいてほしいんだ。」
「うん…。」
遥香が落ち着くまでずっと抱きしめていると、規則正しい呼吸が聞こえてきた。
遥香から体を少しだけ離すと遥香は眠っていた。
泣き疲れたんだな。
遥香をソファーに寝かせて毛布をかけた。
遥香がこんなに俺のことを思ってくれていたことがわかって嬉しかった。
ちゃんと話し合えてよかったかもな。
これを機に、遥香がもう喘息の発作を気にしなくなればいいんだけど…。
発作を起こす度に遥香は謝る。
何も悪いことなんてしてないのにな。
体調が悪いことを、ちゃんと言ってくれた方が俺は安心できる。
むしろ、体調が悪いことを隠されると対応が遅れるから、遥香を苦しめてしまう。
そうなる前に、遥香の異変に気付かないといけない。
遥香の場合は、隠そうとしてもすぐ分かることが多いけど。
よし!
ハンバーグ作るか。
今までに、食べたことのないくらい美味しいハンバーグにしてやる。
ちゃんと愛情こもってるからな。遥香。