LOVE物語2
ーside尊ー
いつも、隣で眠る遥香がいないのは少し不安だったけど、千尋ちゃんに任せたからきっと大丈夫だろう。
それにしても、朝陽と千尋ちゃんはどうして名字が違うんだろう。
でも、この事はいくら親友だとしても聞けるわけがない。
千尋ちゃんや大翔君は、遥香が施設で育ったってことをどうやって知っていったんだろうか。
「尊、俺お風呂行ってくるから。」
「分かった。」
朝陽はお風呂に向かった。
「尊さん、遥香の喘息は大丈夫なんですか?」
「大丈夫。って、言い切りたいけどね。遥香の喘息は難治性だから、中々落ち着かないんだ。小児でだいたい発症するんだけど、ほとんどの子は大人になるにつれて症状は緩和してくる。だけど、遥香は未だに発作は安定してきてないんだ。すごく、安定している時期もあれば発作が多く出る日も続く。だから、安定した事は今のところはないんだ。」
「安定することもないってことですか?」
「うん。でも、発作を起こす要因を取り除ければ未然に防ぐことが出来る。どうしても、取り除けないこともあるけど。」
「それって…?」
「遥香の心の中にあるストレス。」
「ストレス?」
「あぁ。今回は受験のストレスで、ずっと発作が安定せずに、何回か発作が起きてたんだ。ようやく受験も終わったから少しは違うと思うんだけど。」
「やっぱり、ストレスと発作は関係しているんですね…。」
「あぁ。全く関係ないとも言えない。」
「俺、遥香と4歳の時に出会ったんです。それから14年。色んなことがあったんです。尊さんも、きっと過去の事は聞いているとは聞いてますよね。」
「あぁ。遥香から直接聞いたわけでもないんだけどな。」
「遥香は、そういう子でしたから。家庭環境が荒れていても、俺や千尋に心配かけないようにいつも笑顔でいたんです。でも、遥香の腕のあざが酷くなっていって、小学生の時に先生に聞いたんです。そしたら、遥香の母親は暴力を奮っていて、唯一の救いの父親が遥香の誕生日の日になくなったって聞いたんです。俺も、今更だけど遥香に何があったのか詳しく知らなくて。」
そうだったのか。
遥香は千尋ちゃんや大翔君にも何があったのか話してないのか。
俺も詳しく聞いたことはないけど。
「遥香は、ずっと過去と向き合い続けて最近ようやく乗り越えることができたんだ。だから、遥香は過去の事は話したくないと思うよ。」
「乗り越えられたんですか?」
「完全にとはまだ言えないけど、母親とも話せるようになってきてる。」
「それは、すごい成長ですね。」
「母親と、必要最低限のことしか話してなかった?」
「そうですね。」
そう考えると、遥香も母親もいい方にだいぶ変わった。
本来あるべき関係に戻っていけばいいけど。
まだまだ、時間はかかるけどきっと戻れる。
「はぁー、さっぱりした!」
お風呂から出てきた朝陽。
「あのさ。やっぱり尊は親友だから話しておこうって思って。」
「あ、うん。」
「俺、お風呂行きますね。」
気を遣ってくれた大翔君。
「俺さ、千尋と血はつながってないんだ。俺は父親の方の連れ子だった。再婚した時はまだ千尋はいなかった。でも、再婚して3年目に千尋が産まれた。けど、千尋が2歳の時離婚したんだ。だから、兄妹なのかよく分からない感じになったんだ。でも、千尋と俺の父親は一緒だから兄妹だって思った。だから、3年前に再会したんだ。俺と血のつながる大切な家族だから。15歳になった千尋はすごい大人っぽくってびっくりしたけど。だから、千尋は母親の方の名字で俺は父親の名字なんだ。でも、名字なんて関係ない。家族であることに変わりはないんだから。」
「そうだな。朝陽、今日は朝まで付き合うよ。」
「さんきゅーな。尊。でも、遥香ちゃんが発作起こしたら冷静な判断できなくなるだろ?千尋に慰めてもらうからいいよ。」
「そっか。」
「あ、それならトランプ付き合えよ。」
「お前、相変わらずだな。」
大学の時も、勉強の息抜きに散々トランプに付き合わされていた。
2人でできるゲームをやっていた。
「それなら、大翔君がお風呂から出てくるのを待とう。」
「そうだな。」
それからしばらくして大翔君がお風呂から出てきた。
「いい湯加減でした。」
「よかった。大翔、トランプやろう。」
「いいですね!何やります?」
「ババ抜きする?罰ゲーム付きの。」
「はぁ!?お前なんの罰ゲーム?」
「尊、ババ抜き弱いのか?」
「そんな事はないはず。」
「じゃあ、最初は自分の恋愛話にしませんか?」
「それいいね大翔。」
大翔君はかつ自信が十分あるみたいだ。
それから日付けを越すまでトランプを続けた。
いつも、隣で眠る遥香がいないのは少し不安だったけど、千尋ちゃんに任せたからきっと大丈夫だろう。
それにしても、朝陽と千尋ちゃんはどうして名字が違うんだろう。
でも、この事はいくら親友だとしても聞けるわけがない。
千尋ちゃんや大翔君は、遥香が施設で育ったってことをどうやって知っていったんだろうか。
「尊、俺お風呂行ってくるから。」
「分かった。」
朝陽はお風呂に向かった。
「尊さん、遥香の喘息は大丈夫なんですか?」
「大丈夫。って、言い切りたいけどね。遥香の喘息は難治性だから、中々落ち着かないんだ。小児でだいたい発症するんだけど、ほとんどの子は大人になるにつれて症状は緩和してくる。だけど、遥香は未だに発作は安定してきてないんだ。すごく、安定している時期もあれば発作が多く出る日も続く。だから、安定した事は今のところはないんだ。」
「安定することもないってことですか?」
「うん。でも、発作を起こす要因を取り除ければ未然に防ぐことが出来る。どうしても、取り除けないこともあるけど。」
「それって…?」
「遥香の心の中にあるストレス。」
「ストレス?」
「あぁ。今回は受験のストレスで、ずっと発作が安定せずに、何回か発作が起きてたんだ。ようやく受験も終わったから少しは違うと思うんだけど。」
「やっぱり、ストレスと発作は関係しているんですね…。」
「あぁ。全く関係ないとも言えない。」
「俺、遥香と4歳の時に出会ったんです。それから14年。色んなことがあったんです。尊さんも、きっと過去の事は聞いているとは聞いてますよね。」
「あぁ。遥香から直接聞いたわけでもないんだけどな。」
「遥香は、そういう子でしたから。家庭環境が荒れていても、俺や千尋に心配かけないようにいつも笑顔でいたんです。でも、遥香の腕のあざが酷くなっていって、小学生の時に先生に聞いたんです。そしたら、遥香の母親は暴力を奮っていて、唯一の救いの父親が遥香の誕生日の日になくなったって聞いたんです。俺も、今更だけど遥香に何があったのか詳しく知らなくて。」
そうだったのか。
遥香は千尋ちゃんや大翔君にも何があったのか話してないのか。
俺も詳しく聞いたことはないけど。
「遥香は、ずっと過去と向き合い続けて最近ようやく乗り越えることができたんだ。だから、遥香は過去の事は話したくないと思うよ。」
「乗り越えられたんですか?」
「完全にとはまだ言えないけど、母親とも話せるようになってきてる。」
「それは、すごい成長ですね。」
「母親と、必要最低限のことしか話してなかった?」
「そうですね。」
そう考えると、遥香も母親もいい方にだいぶ変わった。
本来あるべき関係に戻っていけばいいけど。
まだまだ、時間はかかるけどきっと戻れる。
「はぁー、さっぱりした!」
お風呂から出てきた朝陽。
「あのさ。やっぱり尊は親友だから話しておこうって思って。」
「あ、うん。」
「俺、お風呂行きますね。」
気を遣ってくれた大翔君。
「俺さ、千尋と血はつながってないんだ。俺は父親の方の連れ子だった。再婚した時はまだ千尋はいなかった。でも、再婚して3年目に千尋が産まれた。けど、千尋が2歳の時離婚したんだ。だから、兄妹なのかよく分からない感じになったんだ。でも、千尋と俺の父親は一緒だから兄妹だって思った。だから、3年前に再会したんだ。俺と血のつながる大切な家族だから。15歳になった千尋はすごい大人っぽくってびっくりしたけど。だから、千尋は母親の方の名字で俺は父親の名字なんだ。でも、名字なんて関係ない。家族であることに変わりはないんだから。」
「そうだな。朝陽、今日は朝まで付き合うよ。」
「さんきゅーな。尊。でも、遥香ちゃんが発作起こしたら冷静な判断できなくなるだろ?千尋に慰めてもらうからいいよ。」
「そっか。」
「あ、それならトランプ付き合えよ。」
「お前、相変わらずだな。」
大学の時も、勉強の息抜きに散々トランプに付き合わされていた。
2人でできるゲームをやっていた。
「それなら、大翔君がお風呂から出てくるのを待とう。」
「そうだな。」
それからしばらくして大翔君がお風呂から出てきた。
「いい湯加減でした。」
「よかった。大翔、トランプやろう。」
「いいですね!何やります?」
「ババ抜きする?罰ゲーム付きの。」
「はぁ!?お前なんの罰ゲーム?」
「尊、ババ抜き弱いのか?」
「そんな事はないはず。」
「じゃあ、最初は自分の恋愛話にしませんか?」
「それいいね大翔。」
大翔君はかつ自信が十分あるみたいだ。
それから日付けを越すまでトランプを続けた。