LOVE物語2
「遥香、仕事に行くけど何かあったらすぐに連絡してね。」
「分かった。」
「それじゃあ、戸締りちゃんと忘れずにしてね。あと、学校行く時も気をつけるんだよ?」
「大丈夫。」
「行ってきます。」
「行ってらっしゃい!」
尊を送り出してから私も学校に向かう準備をした。
今日は休みだけど、合格したらちゃんと校長と担任に報告しないといけない。
携帯の着信が鳴る。
宛先は千尋からだった。
「はい。」
「あ、遥香?何時の電車に乗る?」
「んー、10時の電車に乗るよ。」
「分かった。じゃあ、駅でね。」
「うん。」
千尋の電話を切ってから、駅に向かった。
「遥香先輩?」
後ろから男性の声が聞こえて振り返った。
誰だろう、この人。
「あ、いきなりすみません。あの、2年の宮森日向です。」
「あー、次期生徒会長さん。」
「はい。今日は学校ですか?」
「うん。大学の結果を報告しに行くの。」
「そうなんですね。いやー、噂で聞いていた通りのお人ですね。」
「え?」
「本物は美人ですね。舞台でしか見たことなかったので。」
「すみません、私友達駅で待たせてるので失礼します。」
年下でも怖い。
「あ、すみません。」
日向君はそう言うと走って帰ってしまった。
「遥香、行こう!」
「あ、うん!」
駅に着くと千尋がいた。
それから、学校に向かってすぐに校長と遭遇した。
「おはようございます。」
「おはよう。」
それからしばらくして大翔と合流した。
「よし、みんな揃ったね。」
校長がそう言うと、校長室へ通してくれた。
「まず、合格おめでとうございます。」
「「「ありがとうございます。」」」
「それから、白石さん。トップ合格おめでとう。大学でもトップだなんてすごいね。」
「あ、ありがとうございます。」
「ちょっと、遥香。それ聞いてないよ?」
「だって、そんなこという必要ないでしょ?みんなで合格できたんだから。」
「遥香。」
「3人は14年も一緒だよね。それってすごいことですよ。」
「これからも、3人で仲良くやっていこうね。」
大翔は、私達よりも考えが大人で私達の保護者みたいだった。
「うん。」
「あ、校長。」
急に態度が変わった千尋。
「え、なに?」
「遥香に、謝ることありますよね?」
え?謝ること?
「あぁ。そうだったね。白石さん、無理に1番上の大学を勧めてごめんね。遥香ちゃんの可能性と未来を切り開いてほしかったんだ。でも、自分の行きたい大学じゃないと、それも叶わないよね。だから、これからは合格した大学で未来を切り開いて行ってください。」
なんだ。
そんなことか。
「嬉しいお言葉、ありがとうございます。」
「それから、ずっと気になっていた事があるんだけど、白石さんが前に言ってた見つけたいことってなんだったの?」
「私、目標としている人がいるんです。私もその人みたいに、身体と心が傷ついた人達を助けていきたいんです。身体だけじゃなく、心の治療もしていきたい。その人が大学で学んだことを、私も同じ様に学んで、私なりのやり方を見つけたいんです。」
それが、私の見つけたいこと。
尊がいてくれたから、ここまでこれた。
どん底の人生から、救い出してくれた。
私が夢を見つけられたのも尊のおかげ。
でも、尊には恥ずかしくて言えないけど。
私も、尊みたいな医者になりたい。
人を思いやり、身体の治療も丁寧な医者になってみせる。
医学部の勉強は、大変なことが多いのかもしれない。
それでも、夢を叶えるためなら頑張れる。
「白石さんなら、きっとなれますよ。誰よりも、入院している患者さんの気持ちが分かると思います。頑張って下さい。」
「はい。ありがとうございます。」
それから、私達は校長室から出た。
「分かった。」
「それじゃあ、戸締りちゃんと忘れずにしてね。あと、学校行く時も気をつけるんだよ?」
「大丈夫。」
「行ってきます。」
「行ってらっしゃい!」
尊を送り出してから私も学校に向かう準備をした。
今日は休みだけど、合格したらちゃんと校長と担任に報告しないといけない。
携帯の着信が鳴る。
宛先は千尋からだった。
「はい。」
「あ、遥香?何時の電車に乗る?」
「んー、10時の電車に乗るよ。」
「分かった。じゃあ、駅でね。」
「うん。」
千尋の電話を切ってから、駅に向かった。
「遥香先輩?」
後ろから男性の声が聞こえて振り返った。
誰だろう、この人。
「あ、いきなりすみません。あの、2年の宮森日向です。」
「あー、次期生徒会長さん。」
「はい。今日は学校ですか?」
「うん。大学の結果を報告しに行くの。」
「そうなんですね。いやー、噂で聞いていた通りのお人ですね。」
「え?」
「本物は美人ですね。舞台でしか見たことなかったので。」
「すみません、私友達駅で待たせてるので失礼します。」
年下でも怖い。
「あ、すみません。」
日向君はそう言うと走って帰ってしまった。
「遥香、行こう!」
「あ、うん!」
駅に着くと千尋がいた。
それから、学校に向かってすぐに校長と遭遇した。
「おはようございます。」
「おはよう。」
それからしばらくして大翔と合流した。
「よし、みんな揃ったね。」
校長がそう言うと、校長室へ通してくれた。
「まず、合格おめでとうございます。」
「「「ありがとうございます。」」」
「それから、白石さん。トップ合格おめでとう。大学でもトップだなんてすごいね。」
「あ、ありがとうございます。」
「ちょっと、遥香。それ聞いてないよ?」
「だって、そんなこという必要ないでしょ?みんなで合格できたんだから。」
「遥香。」
「3人は14年も一緒だよね。それってすごいことですよ。」
「これからも、3人で仲良くやっていこうね。」
大翔は、私達よりも考えが大人で私達の保護者みたいだった。
「うん。」
「あ、校長。」
急に態度が変わった千尋。
「え、なに?」
「遥香に、謝ることありますよね?」
え?謝ること?
「あぁ。そうだったね。白石さん、無理に1番上の大学を勧めてごめんね。遥香ちゃんの可能性と未来を切り開いてほしかったんだ。でも、自分の行きたい大学じゃないと、それも叶わないよね。だから、これからは合格した大学で未来を切り開いて行ってください。」
なんだ。
そんなことか。
「嬉しいお言葉、ありがとうございます。」
「それから、ずっと気になっていた事があるんだけど、白石さんが前に言ってた見つけたいことってなんだったの?」
「私、目標としている人がいるんです。私もその人みたいに、身体と心が傷ついた人達を助けていきたいんです。身体だけじゃなく、心の治療もしていきたい。その人が大学で学んだことを、私も同じ様に学んで、私なりのやり方を見つけたいんです。」
それが、私の見つけたいこと。
尊がいてくれたから、ここまでこれた。
どん底の人生から、救い出してくれた。
私が夢を見つけられたのも尊のおかげ。
でも、尊には恥ずかしくて言えないけど。
私も、尊みたいな医者になりたい。
人を思いやり、身体の治療も丁寧な医者になってみせる。
医学部の勉強は、大変なことが多いのかもしれない。
それでも、夢を叶えるためなら頑張れる。
「白石さんなら、きっとなれますよ。誰よりも、入院している患者さんの気持ちが分かると思います。頑張って下さい。」
「はい。ありがとうございます。」
それから、私達は校長室から出た。