LOVE物語2
ーside尊ー
外来で診察が終わって、医局に戻ると夏目先生が座っていた。
「夏目先生。」
「佐々木君。君に、話したいことがあって待ってたんだ。」
「話したいこと?」
「うん。とりあえず、座りなよ。」
夏目先生の、目の前にあった椅子に腰をかけた。
「君に、今度入学して来る1年生の授業をしてもらいたくて。」
「え?」
「呼吸器内科医を、ずっと探していたんだ。でも、この間君と偶然再会したでしょ?あの、トップ合格の子のお陰だな。だから、ぜひ呼吸器の授業やってもらえないかな?もちろん、こっちの方の仕事が忙しいならいいんだ。」
「教えたいのは山々なんですけど、一応遥香の主治医としてここで働いているので…。」
「毎日じゃないんだ。1年生の呼吸器の授業は月に2回だから。遥香ちゃんの診察の日と合わないようにカリキュラムを組む。それでもお願いできない?」
「…それなら、大丈夫です。」
「よかった。それじゃあ、よろしくね。」
「はい。」
「君からは何かある?」
「保健教員として、佐々木梓を雇って下さりありがとうございました。」
「あぁ。でも、どうしていきなり?」
「実は、その人は俺の妹なんです。」
「あ!だから名字が同じだったんだ。」
「はい。それで、遥香は無理をすることがあるので心配になったんです。勝手言ってすみません。でも、梓になら大学にいる時は体調を見守れると考えたんです。」
「愛が深いね。いいよ、可愛い教え子のためだから。俺も、遥香さんのことちゃんと見守るから。医者として先生として。」
「心強いです。」
「こっちも、いつでも発作の対応ができるようにしておくから。皆で、遥香さんのことを守っていきます。」
「はい。よろしくお願いします。俺も、一緒にいれる時は体調のほう診ていきます。」
「分かった。それじゃあ、帰るね。」
「はい。ありがとうございました。」
「こちらこそ。」
夏目先生とわかれてから、患者さんのカルテの整理をしていった。
あ、明日は遥香の検診の日だったな。
最近、発作も多くなってきたからきっと悪化してるだろうな…。
何としてでも、入院はさせないようにしないと。
結果次第では、入院せざる負えなくなる。
それだけは避けたい。
もうすぐ卒業式だもんな…。
卒業式だけは出してあげたい。
今日は早めに帰って、遥香に無理させないように休ませるか。
デスクに向かい、残りの仕事を終わらせた。
家に帰ると、鍵があいていた。
いつもは、閉まっているはずなのに。
荷物はあるけど、いつも引っ掛けてある制服がどこにも見当たらない。
「遥香?」
電気の明かりが1つもついていない。
「どこいったんだよ…」
どこの部屋を探しても、遥香の姿がない。
電話をかけても、留守番サービスになり携帯が繋がらない。
今日は学校に行くって言ってたよな。
千尋ちゃんなら知ってるか?
「…千尋ちゃん?」
「はい?」
「今、遥香と一緒?」
「いや、16時くらいに分かれました。」
「…分かった。ありがとう!」
「え!ちょっと、何かあったんですか?」
「遥香が、いなくなった。」
「え!?」
「また後でかけ直す。」
「あ、私も探します!」
「もう遅いから、朝陽と一緒にお願い。」
「わかりました!」
電話を切ってから、いそいで外に出た。
外来で診察が終わって、医局に戻ると夏目先生が座っていた。
「夏目先生。」
「佐々木君。君に、話したいことがあって待ってたんだ。」
「話したいこと?」
「うん。とりあえず、座りなよ。」
夏目先生の、目の前にあった椅子に腰をかけた。
「君に、今度入学して来る1年生の授業をしてもらいたくて。」
「え?」
「呼吸器内科医を、ずっと探していたんだ。でも、この間君と偶然再会したでしょ?あの、トップ合格の子のお陰だな。だから、ぜひ呼吸器の授業やってもらえないかな?もちろん、こっちの方の仕事が忙しいならいいんだ。」
「教えたいのは山々なんですけど、一応遥香の主治医としてここで働いているので…。」
「毎日じゃないんだ。1年生の呼吸器の授業は月に2回だから。遥香ちゃんの診察の日と合わないようにカリキュラムを組む。それでもお願いできない?」
「…それなら、大丈夫です。」
「よかった。それじゃあ、よろしくね。」
「はい。」
「君からは何かある?」
「保健教員として、佐々木梓を雇って下さりありがとうございました。」
「あぁ。でも、どうしていきなり?」
「実は、その人は俺の妹なんです。」
「あ!だから名字が同じだったんだ。」
「はい。それで、遥香は無理をすることがあるので心配になったんです。勝手言ってすみません。でも、梓になら大学にいる時は体調を見守れると考えたんです。」
「愛が深いね。いいよ、可愛い教え子のためだから。俺も、遥香さんのことちゃんと見守るから。医者として先生として。」
「心強いです。」
「こっちも、いつでも発作の対応ができるようにしておくから。皆で、遥香さんのことを守っていきます。」
「はい。よろしくお願いします。俺も、一緒にいれる時は体調のほう診ていきます。」
「分かった。それじゃあ、帰るね。」
「はい。ありがとうございました。」
「こちらこそ。」
夏目先生とわかれてから、患者さんのカルテの整理をしていった。
あ、明日は遥香の検診の日だったな。
最近、発作も多くなってきたからきっと悪化してるだろうな…。
何としてでも、入院はさせないようにしないと。
結果次第では、入院せざる負えなくなる。
それだけは避けたい。
もうすぐ卒業式だもんな…。
卒業式だけは出してあげたい。
今日は早めに帰って、遥香に無理させないように休ませるか。
デスクに向かい、残りの仕事を終わらせた。
家に帰ると、鍵があいていた。
いつもは、閉まっているはずなのに。
荷物はあるけど、いつも引っ掛けてある制服がどこにも見当たらない。
「遥香?」
電気の明かりが1つもついていない。
「どこいったんだよ…」
どこの部屋を探しても、遥香の姿がない。
電話をかけても、留守番サービスになり携帯が繋がらない。
今日は学校に行くって言ってたよな。
千尋ちゃんなら知ってるか?
「…千尋ちゃん?」
「はい?」
「今、遥香と一緒?」
「いや、16時くらいに分かれました。」
「…分かった。ありがとう!」
「え!ちょっと、何かあったんですか?」
「遥香が、いなくなった。」
「え!?」
「また後でかけ直す。」
「あ、私も探します!」
「もう遅いから、朝陽と一緒にお願い。」
「わかりました!」
電話を切ってから、いそいで外に出た。