LOVE物語2
ーside遥香ー
千尋と、分かれてから家に向かう途中に再び日向君に会った。
「なんでいるの…?」
てか、どうして私の帰り道を知っているの?
「怖い顔しないでくださいよ。」
「…なに。」
日向君の顔が近づいてきて、私も負けじと睨みできる限り後ろにさがった。
「一緒にいる医者と別れろ。」
「は?」
「いつも一緒にいるだろ。あいつと別れろ!」
「なんで…あんたにそんなこと言われないといけないのよ。」
「はぁ…。お前がむかつくからだよ。」
「は?」
「施設にいた宮森花音いたの覚えてるだろ?そいつはお前のせいで自殺したんだ。」
「え…どうして…」
「お前が、あの医者と一緒に暮らしていることを知ったからだよ!それなのにお前は…よくのんきにあの医者のそばにいれるよな。」
「…花音さんが…」
「許さない…。」
刃物を私に向けてきた。
さすがに危ない。
逃げないと。
逃げないと、殺されることくらい分かっているのに、体が動かない。
怖くて、苦しくて。
足に力が入らず座りこんでしまった。
「お前のそういうところむかつくんだよ。身体が弱いからって、ちやほやされて。喘息に感謝しろよ。そのお陰であの医者に出会えたんだから。だけど、あいつと出会ったからなくならないですんだ命がなくなったんだよ!」
「やだ…来ないで…」
「もう遅いんだよ!」
次の瞬間、お腹に激痛が走った。
お腹から流れる大量の血液。
これから、希望が見えてきたのに。
私の命はここで終わるの?
そんなの嫌だよ…。
もっともっと、生きたいよ。
「自業自得だな。」
そう言い捨てられ、ナイフを私のそばに投げ捨てた。
立ち去って行く後ろ姿を最後に私の意識もそこで途絶えた。
それから、私は長いこと深い眠りについていた。
いつも、真っ暗の暗闇の中にいるのに今日は一筋の光が見える。
あそこに行けば私は助かる?
光のある方に向かっていくと誰かに呼び止められた声がした。
「…はる…おい!遥香!?だめだ!」
だめ?
そっちに行ったらだめなの?
ん?尊?
私の目の前に現れた尊。
どうしてここにいるの?
ずっと微笑んでいる尊。
安心できるその温もりを求め尊のそばに向かった。
「…。」
「遥香?」
「みこ…と?」
重い瞼をゆっくり開けると、尊がいた。
痛い…。
お腹に痛みを感じた。
今までのは、夢だったのかな。
「よかった。戻ってきてくれて。」
どうして、こんなに尊は泣いてるの?
「…みこ…?」
「喋らなくていいよ。遥香。痛くないか?」
「…いたい」
お腹にゆっくり手を当て、この痛みをどうにかして欲しいけど話す体力でさえ残っていない。
「分かった。」
尊は、ナースコールを押して痛み止めを持ってくるように近藤さんに指示していた。
「遥香…。」
「泣かないで…尊。」
「もう。遥香がいなくなったら不安で生きていけないだろ。俺には、遥香しかいないんだから。」
「…。」
また、尊に心配かけた。
そもそも、どうして私はここに戻ってきたの?
どうしてお腹がこんなに痛むわけ?
「尊…私、なんでここに…?」
「遥香…?何も覚えてない?」
正直、何があって今ここにいるのか全く分からない。
考えれば考えるほど頭が痛くなってくる。
「そっか。無理に思い出さない方がいいよ。遥香、ごめんな。守ってあげられなくて。ずっと守っていくって約束したのにな。」
尊は何も悪くない。
私は首を横に振っていた。
「尊…」
手を頑張って伸ばし尊の瞳から流れる涙を拭った。
いつも、私がしてもらっているみたいに。
「遥香…ありがとうな。」
「うん。」
私は、再び眠くなって眠りについた。
千尋と、分かれてから家に向かう途中に再び日向君に会った。
「なんでいるの…?」
てか、どうして私の帰り道を知っているの?
「怖い顔しないでくださいよ。」
「…なに。」
日向君の顔が近づいてきて、私も負けじと睨みできる限り後ろにさがった。
「一緒にいる医者と別れろ。」
「は?」
「いつも一緒にいるだろ。あいつと別れろ!」
「なんで…あんたにそんなこと言われないといけないのよ。」
「はぁ…。お前がむかつくからだよ。」
「は?」
「施設にいた宮森花音いたの覚えてるだろ?そいつはお前のせいで自殺したんだ。」
「え…どうして…」
「お前が、あの医者と一緒に暮らしていることを知ったからだよ!それなのにお前は…よくのんきにあの医者のそばにいれるよな。」
「…花音さんが…」
「許さない…。」
刃物を私に向けてきた。
さすがに危ない。
逃げないと。
逃げないと、殺されることくらい分かっているのに、体が動かない。
怖くて、苦しくて。
足に力が入らず座りこんでしまった。
「お前のそういうところむかつくんだよ。身体が弱いからって、ちやほやされて。喘息に感謝しろよ。そのお陰であの医者に出会えたんだから。だけど、あいつと出会ったからなくならないですんだ命がなくなったんだよ!」
「やだ…来ないで…」
「もう遅いんだよ!」
次の瞬間、お腹に激痛が走った。
お腹から流れる大量の血液。
これから、希望が見えてきたのに。
私の命はここで終わるの?
そんなの嫌だよ…。
もっともっと、生きたいよ。
「自業自得だな。」
そう言い捨てられ、ナイフを私のそばに投げ捨てた。
立ち去って行く後ろ姿を最後に私の意識もそこで途絶えた。
それから、私は長いこと深い眠りについていた。
いつも、真っ暗の暗闇の中にいるのに今日は一筋の光が見える。
あそこに行けば私は助かる?
光のある方に向かっていくと誰かに呼び止められた声がした。
「…はる…おい!遥香!?だめだ!」
だめ?
そっちに行ったらだめなの?
ん?尊?
私の目の前に現れた尊。
どうしてここにいるの?
ずっと微笑んでいる尊。
安心できるその温もりを求め尊のそばに向かった。
「…。」
「遥香?」
「みこ…と?」
重い瞼をゆっくり開けると、尊がいた。
痛い…。
お腹に痛みを感じた。
今までのは、夢だったのかな。
「よかった。戻ってきてくれて。」
どうして、こんなに尊は泣いてるの?
「…みこ…?」
「喋らなくていいよ。遥香。痛くないか?」
「…いたい」
お腹にゆっくり手を当て、この痛みをどうにかして欲しいけど話す体力でさえ残っていない。
「分かった。」
尊は、ナースコールを押して痛み止めを持ってくるように近藤さんに指示していた。
「遥香…。」
「泣かないで…尊。」
「もう。遥香がいなくなったら不安で生きていけないだろ。俺には、遥香しかいないんだから。」
「…。」
また、尊に心配かけた。
そもそも、どうして私はここに戻ってきたの?
どうしてお腹がこんなに痛むわけ?
「尊…私、なんでここに…?」
「遥香…?何も覚えてない?」
正直、何があって今ここにいるのか全く分からない。
考えれば考えるほど頭が痛くなってくる。
「そっか。無理に思い出さない方がいいよ。遥香、ごめんな。守ってあげられなくて。ずっと守っていくって約束したのにな。」
尊は何も悪くない。
私は首を横に振っていた。
「尊…」
手を頑張って伸ばし尊の瞳から流れる涙を拭った。
いつも、私がしてもらっているみたいに。
「遥香…ありがとうな。」
「うん。」
私は、再び眠くなって眠りについた。