うちの弟がモテすぎて困る。


「お母さん~!結月がさ!」

半乾きの髪の毛のまま私はリビングに行った。
そしてすかさずお母さんに愚痴るのはいつものこと。


「脱衣場にカギ付けてよ。また扉開けられた」

「あらあら、あんた達お風呂入るタイミング同じだから悪いのよ。今度から結月が入ったあとに入ったら?」

「えー!あいつのあととか嫌だ」

「こっちは毎回我慢して入ってるけどな」


振り向くと肩にタオルをかけた結月が立っていた。

ってかお風呂はや。いつも10分あれば出てくるしお母さんに愚痴を言う暇もない。


「あれ、なんでまたアイス食べてんの?」

残りはないはずなのに結月の手にはガリガリくんが。


「お母さんが帰りに帰ってきたのよ。あんた達毎日のように食べてるから」

「えー私も食べる!」


お母さんのおかげでアイスは食べられたけど、平然とテレビを見てる結月には腹がたつ。

そこのソファーだって私が座りたいのに占領してるし、録画した月9も結月がワールドカップ見てるから見れないし。

本当にやることなすこと結月とは合わない。

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