それでも君が好きだった






悠斗のスキは゛好き”だったということも、





相手が兄ちゃんで、男であるということも、







あたしが悠斗を゛好き”なのも、











そんなこと全て、理由なんて存在し無くて、









不変であることも…











「どーでもいいじゃん」


あたしはそう言って店員の呼び出しボタンを押した。





「そだね」




ピンポーン


―ほら、正解だって。







安っぽい音がニセモノみたいな店内に鳴り響いた。







その中でただひとり



ブレずに微笑む悠斗は、




やっぱりひどく綺麗で…
















綺麗すぎた。








< 7 / 14 >

この作品をシェア

pagetop