チャット恋愛注意報!!(新)
私とユージは同じ県に住んでいるけれど、ユージは山沿いの町に住んでいて、私は海沿いの町に住んでいる。
距離で言えば『隣の県』と言ってもいいくらい遠い場所だ。
お互いの通っている学校の名前を聞いても『へぇ~』ってだけで、正直ほとんど何もわからない。
でも、それでもやっぱり同じ県。 だからこそ私は、ユージと仲良くなったんだ。
待ち合わせしようと決めた○○駅は、県内一大きい都市にある駅だ。
ユージの言葉の通り新幹線も停まるし、在来線も多く停まる。
待ち合わせにはうってつけの場所だ。
……でも、フジヤマとYUKIが私たちの住んでる県に来てくれるってことは……二人には、結構迷惑がかかっちゃうよね……。
だって私とユージは快速電車で1時間くらい行けば○○駅だけど、二人は県外からこっちに来るんだもん。
二人とも、きっと新幹線で来るんだよね。
料金とか、かなり凄そう……。
「……二人にメールしてみよう」
ユージみたいに3窓は出来ないけど、携帯でメールなら打てる。
まずはフジヤマに送ろう。
【遠いところ、迷惑かけてごめんね。】
……でいいかな? よし、送信っ。