チャット恋愛注意報!!(新)
「……今から、私の家でチャットする?」
「俺はチャットしたいけど、サクラは平気?」
「うん、私もチャットしたいから」
「……そうじゃなくて。 俺がサクラの家に入るってことは、室内で二人きりってことだよね?」
「あ……うん……」
ドキッ…と心臓が鳴る。
二人きり……確かにそうだ。
お父さんもお母さんも仕事で居ないから、家に戻ればユージと二人きりなんだ。
恋人同士ってことはつまり、密着するのも全然オッケー……ってことだよね。
「俺、普通に手ぇ出すかもしれないよ?」
そう言いながら、ユージはクスッと笑った。
うぅ……冗談で言ってるのか本気で言ってるのか、わかんない……。
でも……、
「あの……私は、その……イヤじゃない、からねっ……」
相手がユージなら。 ……と、そう思った。
だから私は、顔が真っ赤になるのを感じながらそれを言葉に出していた。