チャット恋愛注意報!!(新)


「よかった、限定だって思ってくれて。 サクラは、ちゃんと俺だけのサクラだね」

「……うんっ……」



……ユージだけの私。

わぁ。

これはこれで、恥ずかしいっ……。



「……ヤバい、言っててすげー恥ずかしくなってきた」

「わ、私も、デス……」

「えーっと……じゃあそろそろサクラの家に行きますか。 あ、チャットをしに、だよ? それ以外はない…からね?」


「りょ、りょーかいです……」



……どうしよう、すっごく緊張してきたっ。

だ、大丈夫……私たちはチャットをしに行くだけ……うん、それだけ……。







「ど、どーぞ、こちらですっ」

「あ、はい、ご丁寧にどうも」

「いえいえいえっ、とんでもないですっ……」



……大丈夫。 と自分に言い聞かせながらも、体は緊張しっぱなしだ。

隣に居るユージも、どことなく緊張してる感じがする。


そんな ぎこちない状態のまま、私たちは無言のまま家に向かって歩き続けた。


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