チャット恋愛注意報!!(新)
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私の家は公園のすぐ近くにある。
本当にもう、目と鼻の先だ。
「えっと、ここが私の家……です」
玄関を開けて、ユージを中へと通す。
「お邪魔します」
私以外の家族は居ないけど、ユージは礼儀正しく言ったあとペコリと頭を下げた。
……いよいよ、ユージが私の家に……。
ていうか、ここまで来て気付いた。
パソコンがあるのって、私の部屋だ……。
自室にパソコンがあるからこそ、私は朝から晩まで好きなだけチャットが出来ていた。
でもまさか、私の部屋に男の子を通す日が来るとは……。
「あ、あのっ……パソコンがあるのって私の部屋なの。 急いで片付けてくるから、ちょっとだけ廊下で待っててくれる?」
「うん、了解」
「暑いのにごめんねっ」
「大丈夫だよ。 俺、携帯でチャット覗いてるね。 こっち来てから全然見てなかったし」
「うんっ」
廊下の壁に寄りかかって携帯を見つめるユージに手を振ったあと、部屋へと入った。