チャット恋愛注意報!!(新)
……ありがとう。
フジヤマもユージもYUKIも、みんなありがとう……。
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サクラ>みんなありがとう。 オフ会の日、楽しみにしてるね!!
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まだ少しだけ不安はあるけれど、それでも私は“前”を見つめていた。
画面の向こう側に居る大切な友達たち。
みんなの言葉を見つめながら、私は静かに微笑んだ。
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ユージ>ドタキャンは絶対なしなー?
YUKI>フジヤマは寝坊して遅刻しそうだけどね(笑
フジヤマ>YUKIちゃん、モーニングコールお願い♪
YUKI>絶対やだw
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いつもと同じようにみんなが笑っている。
だから私も、いつもと同じように会話に入っていき、笑い合う。
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サクラ>遅刻したら、1分ごとに罰金100円ねw
フジヤマ>マジか。 ユージ、寝坊すんなよ?
ユージ>なんで俺w そういうのはフジヤマの役目っしょw
フジヤマ>いやいや、俺ってリアルだとチョー真面目な青年だし?
ユージ>絶対嘘だw
サクラ>ww
YUKI>ww
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みんなが居て、私が居て、全員で笑い合う。
本当に本当に楽しくて、幸せだ。
「……みんなと会えてよかった。 本当に、本当によかった……」
3人が『高校生ルーム8』に居たから、私は今こうして笑っていられる。
私は……サクラは、みんなが居るからこそ笑顔になってるんだ。
「……早くみんなに会いたいなっ」
そう呟きながら、私はまた画面を見つめて みんなとのやり取りを心ゆくまで楽しんだ。