チャット恋愛注意報!!(新)
………
……
…
その、数分後。
「……本当に、もう帰っちゃうの?」
「うん、長居するとサクラを襲いたくなっちゃうからね」
「……もうっ、変なこと言わないでよっ」
「変じゃないよ、ほんとのことだもん」
……クスクスと笑うユージに対し、私の顔は絶対真っ赤。
ほんと、恥ずかしい……。
「ふふっ、意地悪言ってごめんね。 えーっと、次に会うのは誕生日の日…かな? その時は、ちゃんと予定立てて会おうね」
「あ、うんっ……」
「それじゃ、行くね」
「えっ……私、駅まで送るよっ……!!」
「いいよ、一人で平気」
「で、でも……」
……もう少し一緒に居たいんだけどな……。
なんて言ったら、やっぱり迷惑?
もしかしてユージは、私と一緒に居るのが本当はイヤだったりして……。
だから早く一人で帰りたいのかも……。
うぅ……もしそうだったら、相当ヘコむ……。
「ウメちゃん」
ふと、優しく笑うユージが私のことを本名で呼んだ。