チャット恋愛注意報!!(新)
「外は暑いから、家で待っててくれると嬉しい。 俺と別れたあとに熱中症で倒れたってなったら、本当にイヤなんだ。 だから家に居て欲しい」
「あ……うん……」
「駅に着いたらメールする。 電車に乗ってる時は無理かもしれないけど、それ以外だったら ちゃんと返事するよ」
「……うん、わかった」
ユージは、私のことを心配してくれてたんだ。
外は暑いから……だから家に居て、って……。
……私のことがイヤなわけじゃない。
熱中症にならないようにって心配してくれている。
それがしっかりと伝わってきたから、私はユージに頷いて見せた。
「……私、家で待ってるね。 ユージのこと、ちゃんと待ってるから……だからユージも、熱中症にならないように気を付けてね……?」
「うん、ありがと。 じゃあまた。 ……今日、突然来ちゃってごめんね」
「ううん、会えて嬉しかった。 すっごく嬉しかったよっ」
ユージとリアルで会ったからこそ、私は自分の気持ちを知ることが出来た。
会えてよかった。 って心の底から思ってる。
「……ユージ、必ずまた会おうね。 誕生日の日に、今日よりもいっぱいいっぱい笑い合おうねっ」
「うん、もちろんそのつもり。 ……じゃあ、行くね」
「……うん」
玄関で靴を履き終えたユージは、ニコッと笑ってから手を振った。
だから私も手を振り返し、微笑んだ。 ……多分、泣きそうな顔で。