チャット恋愛注意報!!(新)
「な、なんでここに!? え、だって……私、ここに来るって話してないよねっ? ていうかっ、連絡取れなかったのにっ……!!」
「昨日、フジヤマと電話する前にユージと電話してた。 っていうのは聞いた…よね? その時に、待ち合わせ場所と時間を聞いたんだ」
「そ、そうだったんだ……。 でも、急に来るなんてビックリだよー……。 あれっ、ユージはこのこと知ってるのっ?」
「ううん、知らないよ。 だってこの計画は、俺とフジヤマが練ったものだから」
「へっ?」
YUKIと、フジヤマが……?
「あ、ユージ来たよ」
と言うYUKIに促され、駅の出入口へと視線を移す。
……その直後、とんでもないものを見てしまった。
あ、違う……『もの』じゃなくて、『人』だ。
とんでもない人を見てしまった、だ……。
「……なんでフジヤマまで居るのぉ……」
この前着てたシャツと、色違いのド派手なシャツ。
サングラスをかけ、頭には麦わら帽子。
そんな変な格好のオッサンに、ユージが捕まっている。
あぁもう、他人のフリしたい……。
元々他人だけど、ド派手なオッサンの関係者だと思われたくない……。