チャット恋愛注意報!!(新)
「よっ、リアルで会うのは久しぶりだなっ。 サクラは今日も可愛いねー」
「フジヤマ……その格好、馬鹿じゃないの……」
「あははっ、これ俺の正装だからなっ」
ニヤッと笑いながら言うフジヤマ。
……ハァ。
ほんと、なんでこんなことに……。
みんなに会えたのは嬉しいけど、突然すぎるでしょー……。
「ちょっ、YUKIっ…これなに? どういうことっ?」
フジヤマの腕から解放されたユージがYUKIを見つめる。
……うんうん、私も同じことを聞きたい。
YUKIとフジヤマが計画を練った…って、なんで急にそんなことを?
「その前に、まず一言。 ユージ、サクラ。 お誕生日おめでとう」
「おめでとさんっ。 これからも二人仲良くなー」
優しく笑うYUKIと、けらけらと楽しそうに笑うフジヤマ。
そのあとすぐ、フジヤマが私とユージの手を掴んだ。
「はい、じゃあ移動するぞーっ」
「えっ……ちょ、フジヤマっ?」
「誕生日デートの邪魔して悪いけど、どうしてもお前らに会わせたい奴が居るんだよ」
「会わせたい人…って……」
……もしかして、YUKIのお姉さん……ユキさんのところへ……?