チャット恋愛注意報!!(新)
「会って話したい。 一緒に笑い合いたい。 ……今の俺の望みは、それだけだ」
あ……。
それって、私と同じ……。
ユージに対する私の気持ちと、おんなじだ……。
「……フジヤマは、本当に本当にユキさんが好きなんだね」
「好きだよ。 ユキがどんな奴だろうと、俺の気持ちは変わらない」
揺るぐことのない想い。
それを隠すことなく言ったフジヤマを見て、近くに居たYUKIは目を潤ませながら微笑み、下を向いた。
微かな声で、「ありがとう」と言って。
……その後、私たちはフジヤマが準備していたレンタカーへと飛び乗った。
ここから病院までは、約1時間。 なんとなんと、ユキさんが入院してる総合病院は、私とユージの住む県にある病院だった。
ビックリするほど近い場所に、ユキさんは居たらしい。
なんでも、ユキさんの受けた手術は相当の技術が必要らしい。
執刀出来る医師は限られており、手術出来る場所も限られているみたい。
だから、ユキさんは手術のためにわざわざ県外からやって来た。
YUKIも、付き添いとして来ていたらしい。
「えっ……じゃあ、水族館に行った日からずっとこっちに居たのっ……!?」
「うん、黙っててごめん」
「そっか、ずっと居たんだぁ……。 今って、ホテルで寝泊まりしてたるの?」
「ううん、叔父さん夫婦の家。 小さい頃から かなりお世話になってるんだ。 今は仕事の都合でこっちに居るけど、前はうちの近所に住んでたんだよ。 ……姉が急に入院した時とか、よくご飯を作ってもらってた」
そう言ったYUKIは、窓の外を見つめながら微笑んだ。