チャット恋愛注意報!!(新)
ど、どうしようっ……メチャクチャ緊張してきたっ……!!
ユージはどこから私を……?
またキョロキョロと回りを見渡すけれど、それらしき人は居ない。
と、とりあえずメールの返事をしよう……。
白シャツに黒のスカートなのが私だってわかれば、きっとユージから声をかけてくれるもんね。
それはそれで、緊張するけど……。
【ユージの言った通り、それ多分、私デス】
ドキドキしながら、そう書いたメールを送信する。
うぅ……怖い。
ほんっとに怖い。
リアルの私を見て、ユージはどう思うだろう……。
【なんも心配要らないよ】って言ってくれたけど、それでもやっぱり不安だ。
本当にもう、逃げ出してしまいたい……。
【よし、確認取れたからそこに行く】
わぁっ……ついにユージが来るっ……。
ドキ、ドキ、ドキ……鼓動の音がどんどんと大きくなっていく。
「……っ……」
──その時、私の方に向かって歩いてくる男の人を見つけた。
多分、高校生……。
白い七分袖のシャツにジーンズという格好のその人は、携帯で何かを確認したあとに“私”を見た。
……さっきの女性とは違う。
ちゃんと、真っ直ぐに私を見てる……。