チャット恋愛注意報!!(新)
「……私も、頑張ってみる」
「うん」
「本当に、ほんの少しかもしれないけどね……」
「それでいいんだよ。 まず1歩。 その1歩が無くちゃ、何も始まらないんだから」
私の体をそっと離したユージが、ニコッと笑った。
……まずは1歩、か……。
うん、そうだよね。
1歩目が無くちゃ、何も始まらない。
だから、ほんの少し頑張ってみよう。
……まずは、クラスメートと話をすること……かな?
「……どうしよう、クラスメートと話すって考えたらメチャクチャ緊張してきたっ」
「大丈夫、案ずるより産むが易しって言うし」
「産むが易し…って、子供産んだことなんてないんだからわかんないよー……」
「あはは、それもそうか。 まぁ、それを言ったら俺なんて一生わかんないことだけど。 でも、きっと大丈夫だよ」
大丈夫。 と言ったあと、ユージはまた私の頭をポンポンと叩いた。