チャット恋愛注意報!!(新)
ユージの温かい手が頬に触れる。
その瞬間から、トクン、トクン、トクン…と鼓動が大きくなっていく。
「俺も頑張る。 ウメちゃんに負けないくらい頑張るから、それを忘れずにいて欲しい」
「ユージ……」
「失敗して恥ずかしい思いをしてしまっても、俺は笑わない。 ウメちゃんの頑張りを笑うわけがない。 大丈夫、どんな時でもそばに居る。 住んでる場所は遠いけど、心はいつも隣に居るよ」
「……うんっ」
どんな時でもそばに居る。
その言葉がある限り、私の心は挫けない。
……ありがとう、ユージ。
隣に居てくれてありがとう。
「……一緒に、頑張ろうね」
「うん、ウメちゃんには負けないよ」
「え……そこ競うところ?」
「そりゃあ、頑張るからには負けたくないからね」
「うぅ……じゃあ、私も負けないように頑張るっ……」
「絶対負けないよ」
いたずらに笑うユージと、それを見て笑う私。
未来への不安は、たくさんあるけれど……それでも私たちは“前”へ進む。
私たちは、頑張るって決めたんだ。
自分に出来ることを、精一杯に。
逃げないでやってみようって、思うんだ。