チャット恋愛注意報!!(新)
【 さっきのメールで、サクラは俺に「頑張ってる」って言ったけど、サクラだって頑張ってんだろ?
お前が頑張ってる話、俺も秀一から聞いてるよ。
さすが俺のサクラっ!!
なーんて言ったら、ユージに蹴られそうだなw
でもさ、マジで凄いなって思ってるよ。
俺は学校のことなんて全然頑張ってなかったもん。
前にも言ったけど、俺はチャットするためだけに生きてた人間だから(笑)
本当にお前は凄いよ。
俺もお前のこと、ずっとずっと応援してる。
俺だけじゃなくて、秀一も千歳も、もちろんユージもそう。
俺たちはいつだってお前の味方だよ。 】
……さっきまでの雰囲気とは違うメール。
フジヤマの想いが込められた、大切な言葉がそこに綴られていた。
「……もぉ。 フジヤマってば、私を学校で泣かす気?」
胸がキュッと締め付けられて、熱くなる。
……みんなは、いつだって私の味方。
その言葉がどうしようもないくらいに嬉しい。
【 フジヤマ、ありがとう。
私、自分に出来ることを精一杯に頑張るね。 】
そう書いたメールを送信し、窓の外を静かに眺める。
季節は、もうすぐ冬本番。
外では冷たい風が吹いているけれど、私の心は新緑が芽吹く春のように、ポカポカと温かくなっていた。
─END─