チャット恋愛注意報!!(新)
──その後、私たちはハンバーガーショップでご飯を食べることにした。
当初はカラオケに行ってそのまま中で適当に注文して食べる予定だったけど、『2対2ならともかく、3対1はダメでしょ』ということで、急遽予定変更だ。
……うん、男2で女も2なら全然カラオケでも平気だけど、さすがに女が私だけっていうのはちょっとね……。
と、いうことで。
家に引きこもってた私、久しぶりの外食ですっ。
「……あのさぁフジヤマ。 その格好目立ちすぎじゃない?」
それぞれ注文を済ませて席に着いた直後、ユージがそう言った。
ユージは私の隣に座っていて、テーブルの向かい側はフジヤマとYUKIが並んで座っている。
「なんかさ、通路歩いてる人みんなフジヤマを見てビビってたよ?」
「イケメンすぎるから?」
「いやいや、その格好が目立つからって言ってるじゃん」
……富士山と桜が描かれたド派手なシャツを着てるフジヤマを見たら、誰だってビビる。
あ、麦わら帽子とサングラスは入店した時に外してるから、ちょっとはマシかも。
だけどやっぱり、服は派手すぎるよなぁ……。
「仕方ないなー、脱ぐから待っとけよー」
「替えの服は?」
「んなもん あるわけないだろっ」
「……じゃあ脱がないでよ」
フジヤマの妙なテンションに、ユージはぐったりしている。
ていうか、私もちょっと疲れてきたけどね……。
と、そんなことを思っている時、フジヤマの隣に居たYUKIが自分のカバンから何かを取り出した。