チャット恋愛注意報!!(新)
「サクラもユージも人見知りだって言ってたけど、結構普通に話してるね」
微笑むYUKIに、ユージがまた笑う。
「最初は頑張って喋ってたけど、フジヤマが登場したあとは割りと喋れてるなぁ」
「あのオッサンは場を和ませる天才だからね」
「あははっ、確かにっ」
楽しそうな二人に、私もクスクスと笑う。
ユージの言う通り、フジヤマが登場したあとは私も割りと喋れてる。
なんか、敬語を使うような雰囲気でもなかったしね。
でも私は、フジヤマの登場よりもYUKIの登場の方が驚いたなぁ……。
「ねぇねぇ、YUKIちゃん」
「うん?」
「……あれ? ちゃん付けしてるのに怒らないの?」
「フジヤマだとムカつくけど、サクラなら平気。 で、どうかした?」
「あ、えーっとね、ちょっと気になったんだけど、私よりも先にロータリーに来てたのに、どうして声かけてくれなかったの?」
もし声をかけてくれていれば、私の恥ずかしい場面を見られることはなかった。
……まぁ、声をかけられたら かけられたで、パニクってしまっていただろうけど。