チャット恋愛注意報!!(新)
「私とYUKI、何回か目が合ったよね?」
「合ったね」
「じゃあ、私に気付いてたでしょ?」
「うん、気付いてた。 でも、登場するなら1番最後がいいなって思ってたんだ」
クスッと笑ったYUKIは、カップに入ったアイスコーヒーを飲んでから言葉を続けた。
「やっぱり、1番最後に登場した方が目立つからね」
「あぁー……確かに、すっごくビックリしたなぁ……」
「フジヤマの格好には負けたけど」
「あははっ、言えてるっ」
「あ、噂をすればフジヤマだ」
YUKIの言葉と視線を受け、私とユージはトイレの方へと視線を向ける。
……おぉ、黒いロンTのフジヤマだ。
意外と似合ってる。 ……っていうか、普通の格好をしていると、ちゃんと普通のお兄さんだ。
「やぁやぁお待たせっ。 無敵のフジヤマさんの登場だぜい」
……いや、うん……見た目は普通だけど、やっぱりフジヤマはフジヤマのままだった。