チャット恋愛注意報!!(新)


………

……




それから、1時間くらい経っただろうか。

ハンバーガーを食べ終えた私たちは、ドリンクを追加しつつ話を続けていた。



「そういえばさー、お前YUKIでいいの?」

「ん?」

「呼び方。 “ゆき”って女っぽい名前じゃん?」



……あ、確かにそうだ。

何の気なしに『YUKI』って呼んでたけど、確かに“ゆき”っていうのは女の子の名前だもんね。

でも、YUKI以外で呼ぶとなると……どう呼べばいいんだろう?



「リアルでは本名で呼ぼうか?」

「YUKIでいいよ、俺の名前はユキだから」

「え、リアルでユキちゃん?」


「名前は秀一(シュウイチ)、名字が雪村(ユキムラ)だから、ユキ」

「あぁなるほど。 オッケー、ユキムラね。 じゃあYUKIで問題ねぇな」

「うん」



雪村 秀一……かぁ。

なんか、秀才そうな名前だ。

黒髪メガネだから、見た目からして秀才そうだけどね。



「よっしゃ、じゃあ次、ユージな」

「え、何が?」

「名前だよ名前っ。 YUKIだけ本名言うってのもアレだろ? もうみんな名前言っちまおうぜっ」


「あ、俺はユージのままだよ。 本名、木瀬 祐二(キセ ユウジ)」

「木瀬ちゃんか、いい名前だなっ」

「そりゃどーも」



ニコッと笑うユージが、私へと視線を移した。

それだけじゃなくて、フジヤマとYUKIも私を見てる。



「……えっ、次 私っ!?」


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