チャット恋愛注意報!!(新)


「サクラ、置いてくぞー?」

「……今 行くっ」



振り返った3人はそれぞれ笑みを浮かべていて、とてもとても楽しそう。

だから私も自然と笑顔になり、みんなの元へと駆け出していた。




「……リアルで、また会おうねっ……」



言いたかったけど、でも言えなかった自分の思い。

今度こそそれを伝えた時、みんなは当たり前のように笑って頷いてくれた。


YUKI。 ユージ。 フジヤマ。

みんなが待っている場所へと向かう私はきっと、今までにないくらいに満面の笑みを浮かべていたと思う。

みんなとの時間が楽しくて、嬉しくて、『次』があることが、幸せで幸せで仕方がなかった。


『次』がいつになるかはまだわからない。

だけど必ず会える。

みんなが笑ってくれるから、私は心からそれを信じることが出来ていた。


必ずまた、『次』がある。

その日に思いを馳せながら、私はみんなと一緒に駅へと向かって歩き続けた。


< 68 / 350 >

この作品をシェア

pagetop