チャット恋愛注意報!!(新)
「サクラ、置いてくぞー?」
「……今 行くっ」
振り返った3人はそれぞれ笑みを浮かべていて、とてもとても楽しそう。
だから私も自然と笑顔になり、みんなの元へと駆け出していた。
「……リアルで、また会おうねっ……」
言いたかったけど、でも言えなかった自分の思い。
今度こそそれを伝えた時、みんなは当たり前のように笑って頷いてくれた。
YUKI。 ユージ。 フジヤマ。
みんなが待っている場所へと向かう私はきっと、今までにないくらいに満面の笑みを浮かべていたと思う。
みんなとの時間が楽しくて、嬉しくて、『次』があることが、幸せで幸せで仕方がなかった。
『次』がいつになるかはまだわからない。
だけど必ず会える。
みんなが笑ってくれるから、私は心からそれを信じることが出来ていた。
必ずまた、『次』がある。
その日に思いを馳せながら、私はみんなと一緒に駅へと向かって歩き続けた。