チャット恋愛注意報!!(新)
「え、いいの? これって結構高いやつじゃ……」
「いいよ、今度はYUKIのとこのお土産もらうから」
「……ん。 わかった、今度はこっちの名産品渡すよ」
「うん」
お土産を渡すユージと、受け取るYUKI。
それぞれ笑いながら、もう一度『また今度』と言って手を振り合った。
「ユージ、俺にはぁ?」
……と甘えた声で言うフジヤマ。
いやいやいやっ、いい歳したオッサンの甘えた声なんて気持ち悪いだけですからっ。
「明日まで居るんだから自分で買いなよ。 ていうかその言い方、気持ち悪い」
「うっわ気持ち悪いとかひどくね? よーっく見ろ、可愛いだろー?」
「全っ然可愛くないからっ」
「ユージくんの、い け ず っ」
「……キモッ」
……体をクネクネさせながら迫ってくるフジヤマを、本気で嫌がってるユージ。
うん……私も逃げたい。
ていうか、回りにいっぱい人が居るのに目立ちすぎっ。
ほんとにフジヤマって、馬鹿だ……。
「……フジヤマは本当に、チャットと変わらないな……」
ポツリと言ったYUKIは、携帯のカメラを起動してフジヤマに向けた。