チャット恋愛注意報!!(新)


「……でもまさか、ユージとフジヤマがメアド交換してたなんてビックリだよ」



そうぼやきながら、捨てアドの作成を進めていく。


このアプリを教えてくれたのは、ユージとフジヤマだ。

二人は数日前、既にメアドの交換をしていたみたい。

その理由は、『一人で暇な時、チャットに呼び出すため』らしい。



「そういう理由なら私だってメアド交換したのになぁ……」



チャットで会うためなら、私もメアド交換したかった。

だって夏休み中、ずっと暇だしね。



「……よし、完成!!」



覚えやすいアルファベットと数字を並べ、登録完了っ。

出来立てホヤホヤのメアドをキーボードで打ち込み、ユージに知らせる。



 ────


 ユージ>すぐメールするなー


 ────



と画面に表示されるのとほとんど同時に、携帯の方にメールが届いた。

ユージってば行動すんの速すぎっ。


タイトルは、【俺】。

本文は、【俺だよ、俺】。


……なんていうか、すっごくユージっぽいメールだ。



 ────


 サクラ>もうちょっとマシなこと書きなよw

 ユージ>俺っぽくてわかりやすいっしょ?(笑

 サクラ>まぁそうだけどw

 ユージ>フジヤマにもメールしとくねー

 サクラ>りょーかい!!


 ────



なんて話してる時に、ユージとは別のアドレスからメールが届いた。

しかも2通!!

きっとフジヤマとYUKIだっ。


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