偽りのヒーロー
自身ですら理解し得ないその状況を、紫璃はどう思ったのだろうか。傍から見たら、レオはどんな顔をしていたのだろうか。
少し尖った紫璃の視線。
レオは何も答えられないまま、紫璃の背中が遠ざかるのを見るしかできなかった。
少し尖った紫璃の視線。
レオは何も答えられないまま、紫璃の背中が遠ざかるのを見るしかできなかった。