桃色の恋
学校に着いたけどやはり、遅刻だった。私は誰もいない掲示板の前に立って自分の
クラスを見て教室に入った。




教室のドアを開けた瞬間クラスの皆が私を見た・・・





それもそのはず、予定より20分も遅れて教室に入ったのだから。





そして私は一応先生に訳を話して自分の席に着いた。隣の席の子が話しかけてくれた。





「あたし、中山有香よろしくね☆」




「私は、新崎佐奈よろしく」



「ね~あたしのこと有香って呼んで♪あたしも佐奈って呼んでいい?」




「うんよろしくね☆有香」有香は私より背が低くて、丁寧に巻かれた長い髪それにクリっとした大きな瞳がとても可愛らしい。




人懐っこい有香とは、すぐに友達になれた。
学校が終わるとだいたい有香と遊んだりしていた。




「ね~有香ってさぁ彼氏いないのぉ??」
ずっと気になっていた事を有香に言った。


すると有香はみるみるうちに、顔が赤くなっていって私はそんな有香の変化を見逃さなかった




「顔赤いよ!!やっぱり彼氏いるんだ」




「彼氏はいないよ・・・でも好きな人ならいる。佐奈はいっいないの?佐奈ってモテそうだよね」有香が意外な事を言ってきたから、慌てて答えた。




「モッモテナイよ!!それに、好きな人も・・・・」「好きな人も何?」一瞬洋介の顔が頭に浮かんだけどこの時私は、何も気付いていなかった・・・。




「・・・いないよ」この時、私は後悔の道に進むなんて、
思ってもみなかった。
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