恋しちゃえよ。いい加減。
「送ってもらったワインのリストだけど、せっかくだからいろいろな産地のものを揃えて欲しいな。それと、パーティーは女性のゲストも多いから、どこかワインを使ったスイーツとかも提案してくれると助かるな。」


突然始まったら仕事の話に、私は慌てて手帳を開き、メモしていく。


「わかりました。スイーツですね。探してみます。それと、アルコールが飲めない方向けにブドウ100%のジュースとかはいかがですか?そちらも、すごくブドウの味が濃くて美味しいんです。」




「うん。そうだね。それもいいね。」



そこまで言うと、ショーンさんは入口の方をチラッと見る。




「ミス進藤。クリームがついてるよ?」



そう言って私の口許に指を添えて、少しだけ唇を指でなぞった。


突然のことに真っ赤になっていくのがわかる。


が、外国の人って、こういうの普通なのかな。


急に触れられてドキドキしていると、突然、私のからだが後ろに倒れた。






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