恋しちゃえよ。いい加減。
「えーっと、えー、なんだっけ。椿、会いたいって何て言うんだっけ?」


『なにっ!?』


日本語で一人言を呟くと、急かされるように間合いを詰められる。


「ひぃっ!え、

『ミスター椿。あっミスター藤嶋?』

会いたいってなんだ?呼んでくださいって何?


あーもー!!いーから椿を呼んでっ!!」



警備員に向かって若干キレぎみで叫ぶ。






「ぶはっ!!なんだよその英語。ひっでーなぁ。」




警備員の後ろから、私の大好きな人の声がする。



『ごめん。俺の連れなんだ。下がってもらえる?』


そう警備員に言うと、さっきまで怖い顔をしていた警備員がにこやかに笑って、去っていった。



そして、そこに現れたのは。



椿だ。




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